EN JA
TPUT(1)
TPUT(1) FreeBSD General Commands Manual TPUT(1)

名称

tput, clear端末属性を利用するためのインタフェース

書式

tput [ -T term] attribute ...

clear

解説

tput ユーティリティは、端末の属性情報を取り出して、ユーザやシェルアプリケーションから利用できるようにします。 clear ユーティリティとして起動されたときには、
tput clear
が実行されたように画面がクリアされます。 tput のオプションは、次の通りです。
-T
termcap(5) データベースの中の端末名 (“vt100”や“xterm”) を指定します。端末名が指定されない場合には、 tput は環境変数“ TERM”の内容を参照します。

attribute で指定する端末属性が文字列型の場合、 tput ユーティリティはその文字列を出力します。端末属性が整数型の場合、その数値を出力します。どちらでもなければ tput は余分な動作をせずに、端末が属性を持っているなら 0、そうでないなら 1 を終了コードにして終了します。

attribute が文字列型で引数を取る場合 (例えばカーソル移動、termcap の“cm”シーケンス) には、引数は属性名 (attribute) のすぐ後ろから取られます。

次の属性は、特別な意味を持っています。

clear
画面をクリアします ( termcap(5) の“cl”シーケンス)
init
端末を初期化します ( termcap(5) の“is”シーケンス)
longname
ユーザの端末タイプの詳細名称を表示します。
reset
端末をリセットする ( termcap(5) の“rs”シーケンス)

終了ステータス

tput の終了コードは、次の通りです:
0
最後の属性引数 attribute が文字列型か整数型の場合、その値が標準出力に成功裏に書き込まれました。引数が論理型の場合、端末はこの属性を持ちます。
1
端末は、指定された論理型 attribute (属性) がありません。
2
使い方が誤っています。
3
指定された端末型に関して、情報がありません。

関連項目

termcap(5), terminfo(5)

規格

tput ユーティリティは、 IEEE Std 1003.1-2001 (“POSIX.1”) に適合しています。

歴史

tput ユーティリティは、 4.4BSD で登場しました。

バグ

tput ユーティリティは属性毎の正しい型を知っているわけではありません。

termcap エントリによっては‘%’のみからなる‘%’を持つことに依存しているものがあります。現在、有効なタイプ宣言を持たないものに関しては警告を発っします。これらの警告は標準エラー出力へと送られます。

June 15, 2002 FreeBSD