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APPLY(1)
APPLY(1) FreeBSD General Commands Manual APPLY(1)

名称

apply引数の集合にコマンドを適用する

書式

apply [ -a c][ -d][ -#] command argument ...

解説

apply ユーティリティは、指定されたコマンド command に、各引数 argument を順番に与えて実行します。

command 内に“ %d”の形をした文字列があった場合には (ここで‘ d’は 1 から 9 までの数字)、これらは未使用の引数 argument のうちの d 番目のものと置き換えられます。このとき command の実行ごとに最大の桁の数だけ引数は捨てられます。

オプションは、次の通りです:

-#
通常は引数は一つしか渡されません。オプション -#command に渡される引数の個数を指定できます。この数値が 0 のときは、引数なしで command が引数 argument につき 1 回、実行されます。

もし command 内に“ %d”があった場合、 -# オプションは無視されます。

-a c
デフォルトではマジックキャラクタとして‘ %’を使っていますが、これは -a オプションで変更ができます。
-d
実行されるはずだったコマンドを表示しますが、実際には実行しません。

環境変数

以下の環境変数が apply の実行に影響します:
SHELL
利用する shell のパス名です。この変数が定義されていない場合は Bourne シェルが使われます。

関連ファイル

/bin/sh
デフォルトの shell です。

使用例

apply echo *
ls(1) に似た出力になります。
apply -2 cmp a1 b1 a2 b2 a3 b3
`a' のファイルと `b' のファイルを比較します。
apply -0 who 1 2 3 4 5
who(1) を 5 回実行します。
apply ´ln %1 /usr/joe´ *
カレントディレクトリ内の全てのファイルをディレクトリ /usr/joe にリンクします。

歴史

apply コマンドは、 4.2BSD で登場しました。

作者

Rob Pike

バグ

command 内に shell のメタキャラクタを使用すると、異常な動作をするかもしれません。複雑なコマンドはシングルクォート ('') で括るのがベストです。

apply ユーティリティは、マルチバイト文字を認識しません。

December 13, 2006 FreeBSD