せんごぶんしょうろん |
| 戦後文章論 |
冒頭文
言葉は生きているものだ。しかし、生きている文章はめったにありません。ふだん話をするときの言葉で文章を書いても、それだけで文章が生きてくるワケには参らないが、話す言葉の方に生きた血が通い易いのは当然でしょう。会話にも話術というものがあるのだから、文章にも話術が必要なのは当り前。話をするように書いただけですむ筈はありません。 「ギョッ」という流行語のモトはフクチャン漫画だろう。横山隆一の発明品である
文字遣い
新字新仮名
初出
「新潮 第四八巻第一〇号」1951(昭和26)年9月1日
底本
- 坂口安吾全集16
- ちくま文庫、筑摩書房
- 1991(平成3)年7月24日