せいじつなじっけんしゃ・まげんすい
誠実な実験者・マ元帥

冒頭文

敗戦国の手足を苛酷にもぎとれば再び戦争へ駆りたてる条件をつくるようなものである。手足をもがれたままでは暮せないからだ。歴史はこの課題を解決したことがない。 マッカーサー元帥は、自分に託された敗戦国日本にこの課題の歴史的な解決をなしとげたいという責務と情熱に燃えて日本へ乗りこんできたように見うけられますね。敵意や偏見は見られない。建設の意欲、情熱、義務感。創作の、といってもよい。武人の理想はかく

文字遣い

新字新仮名

初出

「読売新聞 第二六六九九号」1951(昭和26)年4月16日

底本

  • 坂口安吾全集16
  • ちくま文庫、筑摩書房
  • 1991(平成3)年7月24日