たんぽうみどろがいけのじゅんさい
探訪深泥池の蓴菜

冒頭文

京都上鴨の深泥池のじゅんさいは、日本で一番いいという話は、かって本誌にも話したことがあった。今度自分は、京都に旅行したついでに、その深泥池に行って来た。 京都に行って様子を聞いてみると、深泥池のじゅんさいは、ちょうど五月一日から採り初めるとのことであった。古くからやかましい深泥池は、四方が山々にかこまれて、深刻な古びた感じのところと想像していたのに反して、ただ反面だけが山で、明るい平凡な池であ

文字遣い

新字新仮名

初出

「星岡 31号」星岡窯研究所、1933(昭和8)年6月

底本

  • 魯山人著作集 第三巻
  • 五月書房
  • 1980(昭和55)年12月30日