かがくちょうみりょう
化学調味料

冒頭文

化学調味料は近来非常に宣伝されているが、わたしは化学調味料の味は気に入らない。料理人の傍らに置けば、不精からどうしても過度に用いるということになってしまうので、その味に災いされる。わたしなどは化学調味料をぜんぜん調理場に置かぬことにしている。化学調味料も使い方でお惣菜的料理に適する場合もあるのだろうが、そういうことは純粋な味を求める料理の場合には問題にならない。今のところ、純粋な味を求める料理のた

文字遣い

新字新仮名

初出

「星岡 37号」星岡窯研究所、1933(昭和8)年12月

底本

  • 魯山人著作集 第三巻
  • 五月書房
  • 1980(昭和55)年12月30日