ひなまつりとおひがん
雛祭りとお彼岸

冒頭文

明治以後、暦法の変化によって年中行事の日取りが変ったものと、変らないものとがある。だから、三月の行事といっても旧暦によって行っている行事はもと二月であったものが三月のこととなり、旧暦の日取りをそのまま新暦に移したものは依然として三月に行っている。後者でいえば東京の雛祭りがそうだが、多くの地方では未だに旧暦で行っている。例えば雛の節供(節の祭りとともに供え物をする意味)に用いる桃の花なども、新の三月

文字遣い

新字新仮名

初出

「東京日日新聞」1936(昭和11)年2月29日

底本

  • 仏教の名随筆 2
  • 国書刊行会
  • 2006(平成18)年7月10日