ぞくほうしこう
俗法師考

冒頭文

俗法師考序論 1 緒言 斯道において先輩たる柳田國男君が、かつてその経営に係わる『郷土研究』の誌上において、「毛坊主考」(大正三—四年、第二巻一—一二号)の題下に特殊民と在俗法師との関係につき、長々しく研究を連載せられたことがあった。毛坊主ということは、自分はかつて『雍州府志(ようしゅうふし)』で見たことがあったほかに、当時なんらの知識をも有せず、したがってそれが自分にはあまり

文字遣い

新字新仮名

初出

「民族と歴史 第三巻第五号~第七号」1920(大正9)年4月、6月、「民族と歴史 第四巻第一号~第四号」1920(大正9)年7月~9月

底本

  • 差別の根源を考える
  • 河出書房新社
  • 2008(平成20)年9月30日