とくしゅぶらくのじんこうぞうしょく
特殊部落の人口増殖

冒頭文

1 特殊部落人口増殖の事実 我が国には古え天益人(あめのますひと)の語があって、人口が日々増加しつつあることは、太古以来既に認められておった。近いところで明治五年初めに約三千三百十一万と言われておった内地の人の数が、大正五年末には約五千五百六十四万となっている。近年の増加の数は、毎一年約七十万ないし八十万であるから、本年初めの数はおそらく約五千七百二十万にも達している事であろうと思う。そ

文字遣い

新字新仮名

初出

「民族と歴史 第二巻第一号 特殊部落研究」1919(大正8)年7月

底本

  • 被差別部落とは何か
  • 河出書房新社
  • 2008(平成20)年2月29日