えみしとコロボックルとのいどうをろんず
蝦夷とコロボツクルとの異同を論ず

冒頭文

我が群島國の先住種族中、石器を使用して、其遺蹟を後世に遺せるものは何なりやとの疑問に對して解决を與ふる諸説の中、最も多數なるは、之を蝦夷なりとするものと、之を蝦夷とは別種なるコロボツクルなりとするものとの兩説なり。其他肅愼人説、土蜘蛛説などあれども、比較的、賛成者少し。而して蝦夷説を唱ふる學者中最も有力なるは、言ふ迄もなく小金井博士にして、コロボツクル説を採らるゝ最有力者は、言ふまでもなく坪井博士

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「歴史地理 第九卷第三號」日本歴史地理學會、1907(明治40)年3月1日

底本

  • 歴史地理 第九巻第三号
  • 日本歴史地理学会
  • 1907(明治40)3月1日