季節にちなんで、お雑煮の話をしたいと思う。 いったいお雑煮は、子供の時分から食べ慣れた故郷の地方色あるやり方が、いちばん趣味的で意義がある。 主婦の心がけ次第で、第一日は地方色豊かなお国風雑煮、二日目からは東京風の贅沢(ぜいたく)な、賑(にぎ)わいのある楽しいもの、というようにすれば、家族に喜ばれること請け合いだ。 かといって、強いてそうせねばならぬという理由はないの