あんごしんにほんふどき 01 「あんご・しんにほんふどき」(かだい)について |
| 安吾新日本風土記 01 「安吾・新日本風土記」(仮題)について |
冒頭文
挨拶 予告して申し上げるほどの言葉はまだないのです。しかしとにかく土地々々には生き生きと働く人々は云うまでもなく町や風物や山河や歴史にもそれぞれ自らを語っている個性的な言葉があるもので、私はそれを現地で見また聞きわけたいと思っているだけです。そしてそれを私自身の生存の意義と結び合せ、私自身の言葉で語り直してみたいと思っているだけです。何を見て何を聞きわけてくるかは現地へ行ってみるまでは私自身にも
文字遣い
新字新仮名
初出
「中央公論 第七〇年第一号」中央公論社、1955(昭和30)年1月1日
底本
- 坂口安吾全集 15
- 筑摩書房
- 1999(平成11)年10月20日