おううほくぶのせっきじだいぶんかにおけるこだいシナぶんかのえいきょうについて
奥羽北部の石器時代文化における古代シナ文化の影響について

冒頭文

昨年大正一五年 一月発行の本誌『民族』第一巻第二号において、自分は柳田国男君の促しによって、「奥羽地方のアイヌ族の大陸交通はすでに先秦時代にあるか」という標題のはなはだ長たらしい、しかも内容のきわめて貧弱な一小篇前章を掲載して戴いたことであった。それはかつて同じ柳田君が『郷土研究』を発行せられた時に、同誌の同じ第一巻第二号において、ほんの少しばかりのヒントから秦人と銅鐸とに関する論拠はなはだ薄弱な

文字遣い

新字新仮名

初出

「民族 第二巻第二号」1927(昭和2)年1月

底本

  • 喜田貞吉著作集 第一巻 石器時代と考古学
  • 平凡社
  • 1981(昭和56)年7月30日