いぶつ・いせきとれきしけんきゅう |
| 遺物・遺蹟と歴史研究 |
冒頭文
過去の住民たるわれらの祖先が遺した遺物・遺蹟が、過去におけるわれらの祖先の生活状態を明かにし、その変遷発達の蹟を示すうえにおいて、最も有益なる材料なるべきは言うまでもない。歴史家が史料として取り扱うべきものが、ひとり文字によって伝わった記録ばかりでなく、これら遺物・遺蹟またその重きをなすべきことは、今さらに余輩の贅言を要しないまでに公知の事実である。特に余輩の主として研究しようとする太古・上古の事
文字遣い
新字新仮名
初出
「民族と歴史 第一巻第四号」1919(大正8)年4月
底本
- 喜田貞吉著作集 第一巻 石器時代と考古学
- 平凡社
- 1981(昭和56)年7月30日