しんりをもとめて ――へいわさいによす
真理を求めて ――平和祭に寄す

冒頭文

ロマン・ロランは第一次大戦にあたって彼の「戦いを超えて」の中で次のようにいっている。 「真理を求めようとはしないで、それを所有していると称するものと議論することは不可能である。ドイツが日の光りに対して防御壁をつくっている自信の厚い壁を破ることは、今のところ、いかなる精神の力にとっても可能ではない。」 ドイツの多くの哲学者が、すべて背骨を失って、戦の中に巻きこまれたあのとき、そして、フラ

文字遣い

新字新仮名

初出

「中国新聞」1951(昭和26)年8月

底本

  • 中井正一全集 第四巻 文化と集団の論理
  • 美術出版社
  • 1981(昭和56)年5月25日