えどかぶきのがいりんにそうて
江戸歌舞妓の外輪に沿うて

冒頭文

一 私は、発生的の見地から日本文学展開の道筋を辿つて居る。さうしてその始まりに於いて、演劇・舞踏・音楽などと共に、宗教衝動から捲き起つて居る事を見た。音楽や舞踊は、外来の理論や、様式をとり込んで、可なり創作も後々には現れて来た。歌謡は存外、様式的には伸びと岐れとを生じないで済んだ。でも音楽心の発達に連れて、やはり多少見るべきものを生じたのも事実である。が、大体に於いて、形は変らず、中身さへ千年から

文字遣い

新字旧仮名

初出

第一章「日光 第三巻第一号」1926(大正15)年1月<br>第二章「日光 第三巻第三号」1926(大正15)年3月<br>第三章「渋谷文学 第二号」1925(大正14)年11月

底本

  • 折口信夫全集 22
  • 中央公論社
  • 1996(平成8)年12月10日