みことゆうじょと
巫女と遊女と

冒頭文

大尽と末社  我々は遊郭の生活は穢いものと思つてゐるが、江戸時代の小説・随筆等を読むと、江戸時代の町人は遊郭生活を尊敬してゐる。段々調べてみるとその生活も訣る。遊びにゆく人達は目的は同じところなのだが、直接に売色に関係した事を目的としてゐない。吉原・新町・島原等に於ける遊郭の本格的な遊びをするお客をだいじんと言ふ語で表してゐる。大尽と書いてゐたが、元は大神と書いたのである。それに対してお供が従いて

文字遣い

新字旧仮名

初出

「橿原の友 第六号(婚礼特輯号)」1949(昭和24)年2月

底本

  • 折口信夫全集 21
  • 中央公論社
  • 1996(平成8)年11月10日