のうぶたいのかいせつ
能舞台の解説

冒頭文

此会の此役は久しく、先輩山崎楽堂さんが続けられてゐましたが、今度は私が代つて申すことになりました。謂はゞ翁の替りに、風流が出て来た様なものです。とは申せ、私にはお能の解説などゝ謂つた処で、全くの門外漢でございます。約束の多い舞台について、完全な解説などは出来さうもありません。唯、何処か一点づゝでも、皆さんの御参考になる処があれば、それで結構だと思うて出た次第です。 偖、先程皆様も御覧になりました

文字遣い

新字旧仮名

初出

「梅若 第七巻第二号」1939(昭和14)年2月

底本

  • 折口信夫全集 21
  • 中央公論社
  • 1996(平成8)年11月10日