にほんのきょうどげいのうのために
日本の郷土芸能の為に

冒頭文

日本は、美しく清らかな郷土芸能の国である。これは事実であつて、誇張でも虚構でもない。其を相共目前に展観して、我々の民族性に対して、自ら信頼を持つやうにしたい。さう思つて我々は、戦争に先つ十数年の間、春毎秋毎の「郷土舞踊民謡の会」を催して来た。口幅ひろく感じられるかも知れぬが、日本人らしい晴れやかな生活の実現が望ましかつたのである。その結果は単に予期にそふ成績をあげえたと言ふだけでなく、実は、期待し

文字遣い

新字旧仮名

初出

「文部省芸術祭第二回全国民俗芸能大会パンフレット」1951(昭和26)年11月1日

底本

  • 折口信夫全集 21
  • 中央公論社
  • 1996(平成8)年11月10日