にほんげいのうのとくしゅせい |
| 日本芸能の特殊性 |
冒頭文
私の演題には、二つの説明して置かなければならぬことがあります。第一は芸能と言ふこと、第二は特殊性と言ふことです。特殊性と言ふ語は、実は説明しなくともすむ事はすみますが、芸能と言ふことは、説明しなくては、承服なさらない方もあると思はれます。私の使ふ意味は、只今世の中で申して居る演芸——演芸と言つても漠然として居ますが、常識から申しまして演芸と言ふことで頭にはひつて来る、さう謂つた内容を持つものを芸能
文字遣い
新字旧仮名
初出
「日本諸学振興委員会研究報告 第六篇(芸術学)」文部省教学局、1940(昭和15)年3月
底本
- 折口信夫全集 21
- 中央公論社
- 1996(平成8)年11月10日