ししまいとしゃっきょう |
| 獅子舞と石橋 |
冒頭文
能楽の獅子舞には、本式に、赤頭(アカガシラ)に獅子口(シヽグチ)の面(オモテ)をつけて出る石橋(シヤクケウ)と、望月(モチヅキ)や内外詣(ウチトマウデ)のやうに、仮面の代りに扇をかづき、赤頭をつけるのとがある。現実の獅子として出て来るのが石橋で、獅子芸で世を渡る芸能者の役を勤める場合、扇をつけて出る訣なのである。小沢刑部(ヲザハギヤウブ)・伊勢の神主などは、望まれて世間の獅子芸能を舞ふのである。江
文字遣い
新字旧仮名
初出
「時事新報」1947(昭和22)年1月27日
底本
- 折口信夫全集 21
- 中央公論社
- 1996(平成8)年11月10日