かぐら(そのいち) |
| 神楽(その一) |
冒頭文
こんなに立派な本が出来たのですから、私の序文など必要がない訣です。たゞ、著者への親しみが、何か言はせずに措かないのです。かぐらと言ふ語の解釈は、西角井さんにも出来てゐると思ひますが、猶少しばかり申し添へて置いた方が、便利かと思ひます。普通世間の人が言うてゐる解釈は、私たちを刺戟しませんから、こゝに並べる事を止めます。端的に言ふと、日本の神座に移動的なものがあつて、其が一つ、有力なものであつた事を見
文字遣い
新字旧仮名
初出
「神楽研究」壬生書院、1934(昭和9)年5月
底本
- 折口信夫全集 21
- 中央公論社
- 1996(平成8)年11月10日