おきなわぶようにみるさんようそ
沖縄舞踊に見る三要素

冒頭文

沖縄の舞踊は、全体に、今常識的に、まひと称してゐるものと、をどりと称してゐるものとを兼ね備へてゐる。此、まひの要素は、古い、おもろあそび(巫女の鎮舞)の系統に、やまとの舞ひぶりを加へてゐる様だ。をどりといふべきものは、南島の更に南の海のあまたの島々のものを明らかに印象してゐる。而も、此中間に立つ舞踊が多い。やまとの緩やかな舞ひを南島流の早間に踊るものである。等しく踊りというても、間を緩やかにするも

文字遣い

新字旧仮名

初出

「新鋪道 第二巻第五号」1936(昭和11)年5月

底本

  • 折口信夫全集 21
  • 中央公論社
  • 1996(平成8)年11月10日