マイクロフォン 「しんせいねん」せんきゅうひゃくにじゅうななねんごがつ
マイクロフォン 「新青年」一九二七年五月

冒頭文

新青年四月増大号一瞥。明るくなりました。笑いの分子が多くなりました。大分若くもなりました。「探偵雑誌とは嚇(おど)しつけるもの」こう思っていた人もあったでしょうが、それを相当ぶちこわしました。可成(かな)り是迄(これまで)は嚇し付けていたのですから、是からは笑わせた方が可(よ)いでしょう。尤(もっと)も従来もこの雑誌には沢山ナンセンスが盛り込まれてあって随分笑わせてもくれましたが。——色刷の口絵「

文字遣い

新字新仮名

初出

「新青年」1927(昭和2)年5月

底本

  • 国枝史郎探偵小説全集 全一巻
  • 作品社
  • 2005(平成17)年9月15日