「ごかいのまど」しっぴつについて ―ふまんにさん―
「五階の窓」執筆に就いて ―不満二三―

冒頭文

二回目平林氏の作中、舟木新太郎と想像(よそう)される人間が、貼紙をして立ち去った件は、どうにも解釈に苦しみました。つまり、どう夫(そ)れを受けついで、どう展開してよいものかと苦しんだ訳です。 四回目甲賀氏の作に就(つ)いては、既にマイクロフォンで春生氏が指摘して居りましたが、艶子の親と西村との関係を、探偵することによって結び付けず、作者が説明して了(しま)ったのは些(いささ)か探偵小説の約束を

文字遣い

新字新仮名

初出

「新青年」1926(大正15)年11月

底本

  • 国枝史郎探偵小説全集 全一巻
  • 作品社
  • 2005(平成17)年9月15日