こくごとみんぞくがく
国語と民俗学

冒頭文

一 国語と民俗学 私の題は非常に面白さうな題目ですが、私にはまだこの話を完全に申上げる事が出来ません。どうぞ、そのお積りで鷹揚に聞いて戴きたいと思ひます。守随さん、大間知さんそれに私、この三人で、柳田先生の代役を勤めてゐるもの、かう見て戴きたいと思ふのであります。併し、力は三人かゝつて行つても柳田先生に叶はぬ。さう申して私はかまひませんけれど、大間知さん、守随さんに済みませんから、三人で叶ふもの

文字遣い

新字旧仮名

初出

「愛知県教育会・民間伝承の会共催民俗学講習会講演筆記」1937(昭和12)年3月30日、「愛知教育 第六〇九・六一〇・六一一号」1938(昭和13)年9月、10月、11月

底本

  • 折口信夫全集 12
  • 中央公論社
  • 1996(平成8)年3月25日