きこうへのちょうせん ――「ばしょ」から「はたらき」へ――
機構への挑戦 ――「場所」から「働き」へ――

冒頭文

私はこの半年間にこんな経験をした。 私は大きな組織と機関に属する者としてものの考え方が、場所とかスペースの考え方では割切れない、新たな考え方「働き」或いは「機能」(ファンクション)でもって解かなければ、解釈のつかない問題にぶっつかった。そのことについて一つの報告を試みよう。 国会図書館には支部図書館という一つの機構があって、それはアメリカの国会図書館にもないところの、新しい機構

文字遣い

新字新仮名

初出

「東大新聞」1949(昭和24)年6月

底本

  • 論理とその実践――組織論から図書館像へ――
  • てんびん社
  • 1972(昭和47)年11月20日