おぐりがいでん がきあみそせいたんのに たましいとすがたとのかんけい
小栗外伝 (餓鬼阿弥蘇生譚の二)魂と姿との関係

冒頭文

一 餓鬼身を解脱すること 餓鬼阿弥蘇生を説くには、前章「餓鬼阿弥蘇生譚」に述べたゞけでは、尚手順が濃やかでない。今一応、三つの点から見て置きたいと考へる。第一、蛇子型の民譚としての見方。第二、魂と肉身との交渉、並びにかげのわづらひの件。第三に、乞丐と病気との聯絡。此だけは是非して置かねば、通らぬ議論になる。 べありんぐるどの「印度欧洲種族民譚様式」の第九番目の「蛇子型」では「子どもがないから、

文字遣い

新字旧仮名

初出

「民族 第二巻第一号」1926(大正15)年11月

底本

  • 折口信夫全集 2
  • 中央公論社
  • 1995(平成7)年3月10日