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RENICE(8)
RENICE(8) FreeBSD System Manager's Manual RENICE(8)

名前

renice実行しているプロセスの優先順位を変更する

書式

renice priority [ [ -p] pid ...][ [ -g] pgrp ...][ [ -u] user ...]

説明

renice は動作中のプロセスのスケジューリング優先順位を変更する (複数のプロセスを同時に変更することもできる)。以下の who パラメータは、プロセス ID、プロセスグループ ID、もしくはユーザ名として解釈される。プロセスグループを renice すると、そのグループに属する全てのプロセスのスケジューリング優先順位が変更される。ユーザ名に対する renice を行うと、そのユーザが所有している全てのプロセスのスケジューリング優先順位が変更される。デフォルトでは、プロセス ID によって指定されたプロセスが処理対象となる。

renice のサポートするオプションは以下の通り:

-g
強制的に who パラメータをプロセスグループの ID として解釈する。
-u
強制的に who パラメータをユーザ名として解釈する。
-p
who がプロセス ID として解釈されるようにリセットする (これはデフォルトの解釈である)。

例えば

renice +1 987 -u daemon root -p 32

プロセス ID 987 と 32 の優先度と、ユーザ daemon と root によって所有されている全てのプロセスの優先度を変更する。

スーパーユーザでないユーザは、自分が所有しているプロセスの優先度しか変更できない。また ``nice 値'' を増やすことしかできない。増やせる値は 0 から PRIO_MAX (20) までの範囲である。 (これは最重要なシステム管理命令を妨げないためである) スーパーユーザはあらゆるプロセスの優先度を変更でき、 PRIO_MIN (-20) から PRIO_MAX の範囲で優先度の値を変更できる。便利な優先度は: 20 (影響されたプロセスは、システムに実行するものがない場合だけ実行される) 0 (``基本'' のスケジューリング優先度)、負の値 (とても早く実行される)

ファイル

/etc/passwd
ユーザ名とユーザIDの対応を取る。

バグ

スーパユーザでないユーザは、一度スケジューリング優先度を減らされたプロセスに関しても、これを増やすことはできない。
 
linux カーネル (現在 2.0.0) と linux libc (現在 5.2.18) とでは、 nice 値を設定するシステムコールのインターフェースが完全に同じでない。したがって renice は変更前の nice 値として正しい値を返さないことがある。

履歴

renice4.0BSD から登場した。
June 9, 1993 BSD 4