NDC(8) |
FreeBSD System Manager's Manual |
NDC(8) |
名称
ndc —
ネームサーバデーモン制御プログラム
書式
ndc [
-c channel][
-l localsock][
-p pidfile][
-d][
-q][
-s][
-t][
command]
解説
このコマンドを使用する事により、システム管理者はネームサーバを制御可能です。
command を指定しないと、
ndc は、EOF を読み込むまでの間コマンド入力を促します。
オプションは次の通りです:
-
-c
channel
-
制御チャネルのランデブポイントを指定します。デフォルトは
/var/run/ndc です (UNIX ドメインソケットであり、サーバのデフォルトの制御チャネルです)。要求する制御チャネルが TCP/IP ソケットの場合、
channel 引数の書式は
ipaddr/port になります (例えば
127.0.0.1/54 は、ローカルホストの TCP ポート 54 になります。)
-
-l
localsock
-
本オプションは、クライアント側の制御チャネルを特定のアドレスに
bind(2) します。特定のアドレス以外からの接続を拒否するように、サーバを設定可能です。書式は
channel のものと同じです (上述参照)。
-
-p
pidfile
-
古いネームサーバとの後方互換性のため、制御通信用に
ndc は UNIX シグナルを使用可能です。この機能は現在のネームサーバではオプションであり、いつかすべて消滅します。使用可能な
command の集合は、シグナルによるインタフェースを使用した場合の方が狭いことに注意してください。おそらく
pidfile 引数は
/var/run/named.pid のようなものです。
-
-d
-
デバッグ出力を有効にします。主に開発者が興味を持つものです。
-
-q
-
プロンプトと結果のテキスト出力を抑制します。
-
-s
-
致命的でないエラー出力を抑制します。
-
-t
-
プロトコルとシステムのトレースを有効にします。インストール時のデバッグに有用です。
コマンド
いくつかのコマンドは
ndc に組み込まれています。ネームサーバがサポートする完全なコマンドセットは動的であり、これは
help コマンド (後述参照) で確認できるはずです。組み込みコマンドは次の通りです:
-
/help
-
組み込みコマンド用のヘルプを提供します。
-
/exit
-
ndc コマンドインタプリタから抜けます。
-
/trace
-
トレース機能を切り替えます (前述の
-t の記述を参照)。
-
/debug
-
デバッグ機能を切り替えます (前述の
-d の記述を参照)。
-
/quiet
-
静寂機能を切り替えます (前述の
-q の記述を参照)。
-
/silent
-
沈黙機能を切り替えます (前述の
-s の記述を参照)。
注釈
pidfile モードで実行すると、
start と
restart のコマンドへの引数は、新しい
named に対するコマンドラインとして渡されます。
channel モードで実行すると、
start コマンドは無く、
restart コマンドは単にネームサーバに対して自己を
execvp(2) するよう通知します。
作者
Paul Vixie (Internet Software Consortium)