catman(8) |
Manual pager utils |
catman(8) |
名前
catman -フォーマットされたマニュアルページを生成・更新する
書式
catman [
-dhV] [
-M
path] [
section] ...
説明
catman は、フォーマット済みマニュアルページ (cat ページと呼ばれる) の最新のセットを生成するために用いられる。通常 cat ページはオリジナルの man ページよりもずっと速く表示できるが、余分な保存領域が必要とされる。 cat ページをサポートするかどうかは、ローカルな管理者 (cat ページを保存するディレクトリに関する権限を持っている人) の判断による。
catman に与えることのできるオプションは、フォーマットを行うマニュアルページの階層 (hierarchy) とセクションである。デフォルトの階層は、 man_db の設定ファイルで `global' 指定されているものである。デフォルトのセクションは、環境変数 $
MANSECT が与えられていれば、その内容をコロン区切りでパースしたものになり、与えられていなければ
man のコンパイル時に指定されている標準的なセットとなる。
catman の実行時にセクションの名前をスペースで区切って与えれば、これらの両方を上書きする。
catman はそれぞれの階層における
index データベースキャッシュを利用して、どのファイルをフォーマットすべきかを決定する。
オプション
-
-d, --debug
-
デバッグ情報を表示する。
-
-M
path
, --manpath=
path
-
マニュアルページ階層のサーチパスとして用いるコロン区切りのリストを指定する。デフォルトでは、 man_db 設定ファイルで `global' 指定されているすべてのパスを対象とする。
-
-h, --help
-
ヘルプメッセージを表示して終了する。
-
-V, --version
-
バージョンと著者に関する情報を表示する。
環境変数
-
MANSECT
-
$
MANSECT が設定されていると、その値はセクションのリスト (コロン区切り) として扱われ、マニュアルのどのセクションを検索するかを決定する際に用いられる。セクションは指定された順序で検索される。
-
MANPATH
-
$
MANPATH が設定されていると、その内容は検索対象とするマニュアルの階層をコロンで区切ったリストとみなされる。
ファイル
-
/etc/manpath.config
-
man_db の設定ファイル。
-
/usr/man/index.(bt|db|dir|pag)
-
従来形式の、 global なデータベースキャッシュのインデックス。
-
/var/catman/index.(bt|db|dir|pag)
-
新しい (FSSTND 準拠の)、 global なデータベースキャッシュのインデックス。
関連項目
man(1),
manpath(5),
mandb(8)
著者
Wilf. (G.Wilford@ee.surrey.ac.uk)