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PPPOE.CONF(5)
PPPOE.CONF(5) FreeBSD File Formats Manual PPPOE.CONF(5)

名前

pppoe.conf - adsl-start(8), adsl-stop(8), adsl-status(8), adsl-connect(8) で使われる設定ファイル
 

説明

/etc/ppp/pppoe.conf は Roaring Penguin の ADSL スクリプトの設定情報が書かれたシェルスクリプトである。 pppoe.conf は adsl-* というシェルスクリプトのみで使用され、 pppoe 自体には使用されない点に注意すること。
 
pppoe.conf にはシェル変数の指定が書かれる。変数とその意味は以下の通りである:
 
ETH
ADSL モデムに接続されているイーサーネットインターフェース (例えば eth0)。
 
USER
ADSL ユーザー ID (例えば b1xxnxnx@sympatico.ca)。
 
SERVICENAME
空でなければ、 pppoe-S オプションに渡される。使用したいサービスの名前を指定する。通常は空にしておくべきである。
 
ACNAME
空でなければ、 pppoe-C オプションに渡される。接続するアクセス集信装置の名前を指定する。通常は空にしておくべきである。
 
DEMAND
数値を設定すると、要求があった時点で接続を開き、 DEMAND 秒後に接続を閉じる。 no に設定すると、要求ごとに接続を行うのではなく、常に接続したままにする。
 
DNSTYPE
NOCHANGE, SPECIFY, SERVER のいずれか 1 つである。 NOCHANGE に設定すると adsl-connect は DNS 設定を全く変更しない。 SPECIFY に設定すると /etc/resolv.conf を DNS1 と DNS2 の値に書き換える。 SERVER に設定すると usepeerdns オプションをつけて pppd を実行し、 /etc/resolv.conf から /etc/ppp/resolv.conf へのシンボリックリンクを作成する。
 
DNS1, DNS2
DNSTYPE=SPECIFY を使った場合の DNS サーバーの IP アドレス。
 
NONROOT
NONROOT=OK (厳密にこの通りで、空白やコメントがあってはならない) という行が設定ファイルにあると、 root 以外のユーザーが pppoe-wrapper を使って接続を開いたり閉じたりするのが可能になる。ラッパープログラムは rp-pppoe-gui パッケージをインストールした場合にのみインストールされる。
 
USEPEERDNS
"yes"に設定すると、 adsl-connectusepeerdns オプションをつけて pppd を実行する。こうすると、接続先 (peer) から DNS サーバーのアドレスを取得し、新しい /etc/resolv.conf ファイルを作成する。それ以外の場合、 adsl-connect はこのオプションをつけずに pppd を実行するので、 pppd/etc/resolv.conf を修正しない。
 
CONNECT_POLL
adsl-start が新しい PPP インターフェースの起動をチェックする時間間隔 (秒数)。 0 に設定すると、 adsl-start は単に PPP セッションを初期化するだけで、起動に成功したかを確認するために待たない。
 
CONNECT_TIMEOUT
adsl-connect が新しい PPP インターフェースの起動に失敗してセッションを終了させるまでに待つ時間 (秒数)。
 
PING
adsl-start が PPP インターフェースの起動を待つ間に、 CONNECT_POLL 秒毎に表示 (echo) する文字。
 
FORCEPING
adsl-start が PPP インターフェースの起動を待つ間に、 CONNECT_POLL 秒毎に表示 (echo) する文字。 PING と似ているが、 adsl-start の標準出力が端末 (tty) でなくても表示される。
 
PIDFILE
adsl-connect のプロセス ID が書かれるファイル (例えば /var/run/pppoe.pid)。さらに 2 つのファイル ($PIDFILE.pppd と $PIDFILE.pppoe) には、それぞれ pppdpppoe のプロセス ID が入る。
 
SYNCHRONOUS
同期 PPP を使うかどうか ( yes または no)。同期 PPP は n_hdlc ライン制御機能 (discipline) を備えた Linux マシンでは安全である。 (モジュールディレクトリに "n_hdlc.o"というファイルがあれば、ライン制御機能を備えている)。他の (OS の) マシンや n_hdlc ライン制御機能を備えていない Linux マシンでは、ユーザーモードクライアントで不明または解決できない競合条件があるので、同期 PPP は 推奨されない
 
CLAMPMSS
TCP セッションの advertised MSS を「固定 (clamp)」する値。デフォルトの 1412 が良い。
 
LCP_INTERVAL
pppd が LCP echo リクエストパケットを送る時間間隔 (秒数)。
 
LCP_FAILURE
ここで指定された回数だけ LCP echo リクエストに返答がないと、 pppd は接続が切れていると判断する。
 
PPPOE_TIMEOUT
pppoe が活動も観察しないままこの秒数が経過すると、 pppoe は終了する。
 
FIREWALL
NONE, STANDALONE, MASQUERADE のうちのいずれか 1 つ。 NONE の場合、 adsl-connect はファイアウォールルールを何も追加しない。 STANDALONE の場合、既存のファイアウォールルールを消去してスタンドアロンマシン用の基本的なルールを設定する。 MASQUERADE の場合、既存のファイアウォールルールを消去してインターネットゲートウェイ用の基本的なルールを設定する。マシン上でサービスを実行している場合、簡単なファイアウォールスクリプトでは不十分である。独自のファイアウォールルールを作り、FIREWALL を NONE に設定する必要がある。
 
PPPOE_EXTRA
pppoe に渡すその他の引き数。
 
PPPD_EXTRA
pppd に渡すその他の引き数。
 
LINUX_PLUGIN
空でなければ、Linux カーネルモード PPPoE プラグインの完全なパス (一般には /etc/ppp/plugins/rp-pppoe.so)。これを指定すると、Linux 2.4.x システムで adsl-connect に Linux カーネルモード PPPoE を使わせる。これは実験的なものでサポートされていない。このプラグインを使うと、 adsl-connect は CLAMPMSS, PPPOE_EXTRA, SYNCHRONOUS, PPPOE_TIMEOUT を無視する。
 

別々の PIDFILE を設定してそれぞれの設定ファイルを使えば、複数の PPPoE 接続を管理できる。 adsl-startadsl-stop の引き数として、その設定ファイルを指定するだけでよい。

 

関連項目

pppoe(8), adsl-connect(8), adsl-start(8), adsl-stop(8), pppd(8), adsl-setup(8), pppoe-wrapper(8)
21 February 2000 4th Berkeley Distribution