PASSWD(5) | FreeBSD File Formats Manual | PASSWD(5) |
名前
passwd -パスワードファイル説明
passwd ファイルには各ユーザアカウントの様々な情報が記録されている。書かれているのは次の通り。-
- ログイン名
-
- 暗号化されたパスワード (無いこともある)
-
- ユーザ ID 番号
-
- グループ ID 番号
-
- ユーザ名またはコメントのフィールド
-
- ユーザのホームディレクトリ
-
- ユーザのコマンドインタプリタ
パスワードが shadow 化されている場合は、パスワードフィールドを埋めてはならない。 shadow パスワードを用いている場合、暗号化されたパスワードは /etc/shadow に書かれている。暗号化されたパスワードは、アルファベット a から z、A から Z、0 から 9、.と / の 64 文字から作られた 13 文字からなる。この文字列がどのように解釈されるかの詳細は crypt(3) を参照のこと。
オプションとして、パスワードの後に、コンマに続いてパスワードの有効期限文字列が記されていることもある。この文字列はパスワードと同じ文字セットからなる。最初の文字は、パスワードが何週間有効かを示す。二番目の文字は、何週間経てばユーザがパスワードを変更できるかを示す。最後の二文字は、最後にパスワードを変更したのが 1970 年 1 月から何週間経過した時点であるかを表す。パスワードの有効期限が過ぎた時は、ユーザは新しいパスワードを設定しなければならない。
コメントフィールドは finger(1) のような様々なシステムユーティリティから利用される。コメントフィールドには、追加情報として、次のような 3 つの数値が記入されていることもある。
-
- pri= - nice の初期設定値
-
- umask= - umask の初期設定値
-
- ulimit= - ulimit の初期設定値
これらのフィールドは互いに、また他のコメントフィールドと、コンマを用いて分離される。
ホームディレクトリフィールドは、初期作業ディレクトリの名前を与える。 login はこの情報を用いて環境変数 HOME の内容を設定する。
コマンドインタプリタのフィールドには、ユーザのコマンド言語インタプリタか、最初に実行するプログラムの名前を記す。 login はこの情報を用いて環境変数 SHELL の内容を設定する。このフィールドに何も記されていない場合は、デフォルト値として /bin/sh を使用する。