EN JA
TAN(3)
TAN(3) Linux Programmer's Manual TAN(3)

名前

tan, tanf, tanl -正接(タンジェント)関数

書式


#include <math.h>
 

double tan(double x );
 

float tanf(float x );
 

long double tanl(long double x );
 
-lm でリンクする。
 

glibc 向けの機能検査マクロの要件 ( feature_test_macros(7) 参照):
 
tanf(), tanl():
_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
 
or cc -std=c99

説明

tan() 関数は x の正接(タンジェント)の値を返す。 x はラジアン単位で指定する。

返り値

成功すると、これらの関数は x の正接 (タンジェント) を返す。
 
x が NaN の場合、NaN が返される。
 
x が正の無限大か負の無限大の場合、領域エラー (domain error) が発生し、NaN が返される。
 
結果がオーバーフローする場合、範囲エラー (range error) が発生し、各関数はそれぞれ HUGE_VAL, HUGE_VALF, HUGE_VALL を返す。

エラー

これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。

以下のエラーが発生する可能性がある。

領域エラー (domain error): x が無限大である
errnoEDOM が設定される (「バグ」の節も参照)。不正 (invalid) 浮動小数点例外 ( FE_INVALID) が上がる。
範囲エラー (range error): 結果のオーバーフロー
オーバーフロー浮動小数点例外 ( FE_OVERFLOW) が上がる。

準拠

C99, POSIX.1-2001. double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。

バグ

バージョン 2.10 より前の glibc の実装では、領域エラーが発生した際に、 errorEDOM が設定されなかった。

関連項目

acos(3), asin(3), atan(3), atan2(3), cos(3), ctan(3), sin(3)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.51 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2010-09-11