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STRSEP(3)
STRSEP(3) Linux Programmer's Manual STRSEP(3)

名前

strsep -文字列からトークンを取り出す

書式


#include <string.h>
 

char *strsep(char ** stringp , const char * delim );
 

glibc 向けの機能検査マクロの要件 ( feature_test_macros(7) 参照):
 
strsep(): _BSD_SOURCE

説明

*stringp が NULL の場合、 strsep() 関数は何もせずに NULL を返す。さもなければ、文字列 stringpdelim に含まれる文字で区切ったトークンのうち最初のものを返す。トークンは、区切り文字を NULL バイト ('\0') で上書きすることで終端される。 *stringp は切り出されたトークンの次の位置を示すように更新される。区切り文字が見つからない場合、 *stringp 文字列全体がトークンとして扱われ、 *stringp は NULL となる。

返り値

strsep() 関数は、トークンへのポインタを返す。つまり、元の *stringp の値を返す。

準拠

4.4BSD.

注意

strsep() 関数は、 strtok(3) 関数が空のフィールドを扱えないために、その代替品として導入された。しかしながら、 strtok(3) 関数は C89/C99 に準拠しており、より移植性がある。

バグ

この関数を使う時は注意すること。もし使うなら、以下のことに注意すること。
*
この関数は最初の引数を変更する。
*
この関数は定数文字列には使えない。
*
区切り文字自体は失われてしまう。

関連項目

index(3), memchr(3), rindex(3), strchr(3), string(3), strpbrk(3), strspn(3), strstr(3), strtok(3)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.51 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2011-09-28 GNU