SCALB(3) | Linux Programmer's Manual | SCALB(3) |
名前
scalb, scalbf, scalbl -浮動小数点数に整数である基数の累乗を掛ける (廃止予定)書式
#include <math.h>glibc 向けの機能検査マクロの要件 ( feature_test_macros(7) 参照):
_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 500 || _XOPEN_SOURCE && _XOPEN_SOURCE_EXTENDED
_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600
説明
これらの関数は最初の引き数 x に FLT_RADIX の exp 乗を掛ける ( FLT_RADIX はおそらく 2 である)。つまり、以下の式の値を返す。
x * FLT_RADIX ** exp
FLT_RADIX の定義は <float.h> をインクルードすることで得られる。
返り値
成功すると、これらの関数は x * FLT_RADIX ** exp を返す。エラー
これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。以下のエラーが発生する可能性がある。
- 領域エラー (domain error): x が 0 で exp が正の無限大、または x が正の無限大で exp が負の無限大
- 不正 (invalid) 浮動小数点例外 ( FE_INVALID) が上がる。
- 範囲エラー (range error)、オーバーフローの場合
- オーバーフロー浮動小数点例外 ( FE_OVERFLOW) が上がる。
- 範囲エラー (range error)、アンダーフローの場合
- アンダーフロー浮動小数点例外 ( FE_UNDERFLOW) が上がる。
これらの関数は errno を設定しない。
準拠
scalb() は POSIX.1-2001 で規定されているが、廃止予定とされている。 POSIX.1-2008 では scalb() の仕様は削除されており、代わりに scalbln(3), scalblnf(3), scalblnl(3) の使用が推奨されている。 scalb() 関数は 4.3BSD に由来する。関連項目
ldexp(3), scalbln(3)この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.51 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。2013-03-23 |