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GETNETENT_R(3)
GETNETENT_R(3) Linux Programmer's Manual GETNETENT_R(3)

名前

getnetent_r, getnetbyname_r, getnetbyaddr_r -ネットワークエントリを取得する (リエントラント版)

書式


#include <netdb.h>
 

int getnetent_r(struct netent * result_buf , char * buf ,
size_t buflen , struct netent ** result ,
int * h_errnop );
 

int getnetbyname_r(const char * name ,
struct netent * result_buf , char * buf ,
size_t buflen , struct netent ** result ,
int * h_errnop );
 

int getnetbyaddr_r(uint32_t net , int type ,
struct netent * result_buf , char * buf ,
size_t buflen , struct netent ** result ,
int * h_errnop );
 


glibc 向けの機能検査マクロの要件 ( feature_test_macros(7) 参照):
 
getnetent_r(), getnetbyname_r(), getnetbyaddr_r():
_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

説明

関数 getnetent_r(), getnetbyname_r(), getnetbyaddr_r() は、それぞれ getnetent(3), getnetbyname(3), getnetbynumber(3) のリエントラント版である。 netent 構造体の返し方と、関数呼び出し時の引き数と返り値が異なる。このマニュアルページでは、リエントラントでない関数との違いだけを説明する。
 
これらの関数は、関数の結果として静的に割り当てられた netent 構造体へのポインタを返すのではなく、 netent 構造体を result_buf が指す場所にコピーする。
 
配列 buf は、返される netent 構造体が指す文字列フィールドを格納するのに使用される (リエントラントでない関数の場合は、これらの文字列は静的な領域に格納される)。この配列の大きさは buflen で指定される。 buf が小さすぎる場合、関数呼び出しはエラー ERANGE で失敗し、呼び出し側ではもっと大きなバッファで再度呼び出す必要がある (ほとんどのアプリケーションでは、長さ 1024 バイトのバッファで十分なはずである)。
 
関数呼び出しでネットワークレコードの取得に成功すると、 *resultresult_buf を指すように設定される。それ以外の場合は *result に NULL が設定される。
 
h_errnop が指すバッファは、リエントラントでない関数ではグローバル変数 h_errno に格納されていた値を返すのに使用される。

返り値

成功すると、これらの関数は 0 を返す。エラーの場合、「エラー」の節のリストにある正のエラー番号のいずれかを返す。
 
エラーの場合、レコードが見つからなかった場合 ( getnetbyname_r(), getnetbyaddr_r()) やこれ以上レコードがない場合 ( getnetent_r())、 result には NULL が設定される。

エラー

ENOENT
( getnetent_r()) データベースにこれ以上レコードがない。
ERANGE
buf が小さすぎる。もっと大きなバッファにして (または buflen を増やして) 再度呼び出すこと。

準拠

これらの関数は GNU による拡張である。他のシステムにも同様の名前の関数が存在する場合があるが、通常は関数の引き数が異なる。

関連項目

getnetent(3), networks(5)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.51 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2010-09-10 GNU