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COSH(3)
COSH(3) Linux Programmer's Manual COSH(3)

名前

cosh, coshf, coshl -双曲線余弦 (ハイパボリックコサイン) 関数

書式


#include <math.h>
 

double cosh(double x );
 

float coshf(float x );
 

long double coshl(long double x );
 
-lm でリンクする。
 

glibc 向けの機能検査マクロの要件 ( feature_test_macros(7) 参照):
 
coshf(), coshl():
_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
 
or cc -std=c99

説明

cosh() 関数は双曲線余弦 (ハイパボリックコサイン) の値を返す。数学的には以下のように定義される.


cosh(x) = (exp(x) + exp(-x)) / 2

返り値

成功すると、これらの関数は x の双曲線余弦を返す。
 
x が NaN の場合、NaN が返される。
 
x が +0 か-0 の場合、1 が返される。
 
x が正の無限大か負の無限大の場合、正の無限大が返される。
 
結果がオーバーフローする場合、範囲エラーが発生し、各関数はそれぞれ + HUGE_VAL, + HUGE_VALF, + HUGE_VALL を返す。

エラー

これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。

以下のエラーが発生する可能性がある。

範囲エラー (range error): 結果のオーバーフロー
errnoERANGE が設定される。オーバーフロー浮動小数点例外 ( FE_OVERFLOW) が上がる。

準拠

C99, POSIX.1-2001. double 版の関数は SVr4, 4.3BSD にも準拠している。

バグ

glibc バージョン 2.3.4 以前では、オーバーフローが発生したときに、オーバーフロー浮動小数点例外 ( FE_OVERFLOW) が上がらなかった。

関連項目

acosh(3), asinh(3), atanh(3), ccos(3), sinh(3), tanh(3)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.51 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2010-09-20