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CD(9)
CD(9) FreeBSD Kernel Developer's Manual CD(9)

名称

cdCAM SCSI サブシステムのための CD-ROM ドライバ

解説

cd デバイスドライバは、CDROM ドライブ (SCSI タイプ 5) と CDROM タイプコマンドをサポートする WORM ドライブ (SCSI タイプ 4) のための読み込み専用のインタフェースを提供しています。いくつかのドライブは、ドライバが期待するように動作しません。指定できるフラグに関する情報については、 「特異な動作」
セクションを参照してください。

特異な動作

各 CD-ROM デバイスは、 SCSI 仕様の異なった解釈をすることができます。これは、ドライバで特殊な扱いを要求してドライブするように導くかもしれません。次は、ドライバが認識する特異な動作のリストです。
CD_Q_NO_TOUCH
このフラグは、ディスクがドライブにあるか確かめ、どのくらいのサイズであるか調べるためにアタッチ時にドライブをプローブしないようにドライバに伝えます。このフラグは、現在、CAM cd ドライバで実装されていません。
CD_Q_BCD_TRACKS
このフラグは、すなおな 10 進数の代わりにパックされた BCD でトラック番号を返す、故障したドライブのためです。ドライブがトラックをスキップするように (トラック 10-15 がスキップされます) 思われるなら、このフラグを必要としているドライブがあります。
CD_Q_NO_CHANGER
このフラグは、問題のデバイスがチェンジャではないことをドライバに伝えます。これは、チェンジャの一部でない複数の LUN がある CDROM デバイスのためだけに必要です。
CD_Q_CHANGER
このフラグは、与えられたデバイスが複数の LUN チェンジャであるとドライバに伝えます。一般的に、ドライバは、それが 0 より大きい LUN と分かるとき、自動的に、これを計算します。このフラグのみのを設定することは、チェンジャのスケジューリングコードを通してチェンジャの LUN 0 のための最初の読み込み容量コマンドを実行するようにドライバに伝える効果があります。
CD_Q_10_BYTE_ONLY
このフラグは、与えられたデバイスが 10 バイトの MODE SENSE/MODE SELECT コマンドのみを受け付けることをドライバに伝えます。一般的に、特異な動作のこれらのタイプは、 cd(4) ドライバに追加されるべきではありません。理由は、ドライバが問題のドライバが 10 バイトのコマンドを必要とするかどうか判断することを試みるために、いくつかのことを行なうことです。最初に、ドライブが通常のやり取りを行なうプロトコルが 10 バイトのコマンドのみを許可するかどうか判断するために CAM Path Inquiry (CAM パス問い合わせ) コマンドを発行します。 (ATAPI と USB は、利用者が一般的に 10 バイトのコマンドのみを送信したいプロトコルの 2 つの顕著な例です。) 次に、6 バイトの MODE SENSE または MODE SELECT コマンドから ILLEGAL REQUEST エラーを戻すなら、代わりに、コマンドの 10 バイトのバージョンを送信することを試みます。特異な動作を必要とするただ 1 つの理由は、利用者のドライブが通常 6 バイトのコマンドで問題がないプロトコル (例えば、 SCSI) を使用するかどうかです。

関連ファイル

/sys/cam/scsi/scsi_cd.c
は、ドライバのソースファイルです。

関連項目

cd(4), scsi(4)

歴史

cd のマニュアルページは、 FreeBSD 2.2 ではじめて登場しました。

作者

このマニュアルページは、 John-Mark Gurney <gurney_j@efn.org>によって書かれました。それは、 Kenneth Merry <ken@FreeBSD.org>によって CAM と FreeBSD 3.0 のために更新されました。
September 2, 2003 FreeBSD