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TZSETUP(8)
TZSETUP(8) FreeBSD System Manager's Manual TZSETUP(8)

名称

tzsetupローカルタイムゾーンを設定する

書式

tzsetup [ -nrs][ -C chroot_directory][ zoneinfo_file | zoneinfo_name]

解説

tzsetup ユーティリティは、タイムゾーン情報データベースを読み込み、メニューをユーザに提供してタイムゾーンを選択させます。ユーザはデータベースのレイアウトの詳細を知る必要はありません。選択されたゾーンは、システムのデフォルトのゾーンとしてインストールされます。また tzsetup ユーティリティは、ハードウェアクロックが UTC でないシステムにおいてなんらかの修正が必要か否かを判定します。

次のオプションが使用可能です:

-C chroot_directory
chroot_directory に相対的なすべてのファイルとディレクトリをオープンします。
-n
ファイルの生成またはコピーを行いません。
-r
最後にインストールされた zoneinfo ファイルを再インストールします。名前は、 /var/db/zoneinfo から取得されます。
-s
UTC に設定されていないなら、クロックを調整することに関する質問をスキップします。

コマンドラインで zoneinfo_file の位置または zoneinfo_name の名前を指定することによってメニューシステムを短絡化することができます。これは、主にあらかじめ設定されたインストールスクリプトまたはそれらがインストールしたい zoneinfo を知っている人々のためのものです。

タイムゾーンデータベース

タイムゾーンデータベースの内容は、 /usr/share/zoneinfo/zone.tab でインデックスされます。このファイルは、各タイムゾーンデータファイルに対し、 ISO 3166 領土コードと、 (ISO 6709 書式の) おおよその地理的な位置と、領土内の場所を列挙します。

データベースの管理者は、次の方針で管理を行います:

  1. 国または居住者のない地理的な領土おのおのに対し、最低 1 個のゾーンを割り当てます。
  2. UNIX の基準時点 (GMT 1970 年 1 月 1 日) からのタイムゾーンの履歴の記述されている、区別するものおのおのに対し、 1 個のゾーンを割り当てます。
  3. 各ゾーンの名前は、その中で最も人口の多い都市からとります (可能であれば、データベースには 1970 年以前のその都市の歴史を含めます)。

データベース ( /usr/src/share/zoneinfo/[a-z]*) のソースコードには、さらに多くのコメントと歴史的な事情に関する文書への参照が含まれています。

関連ファイル

/etc/localtime
現在のタイムゾーンのファイル
/etc/wall_cmos_clock
adjkerntz(8) を参照してください
/usr/share/misc/iso3166
ISO 3166 領土コードから名前へのマッピング
/usr/share/zoneinfo
zoneinfo ファイルのためのディレクトリ
/usr/share/zoneinfo/zone.tab
タイムゾーンファイルから国と場所へのマッピング
/var/db/zoneinfo
最後にインストールされたタイムゾーンファイルの保存された名前

使用例

ダイアログベースのユーザインタフェースを通して正しい zoneinfo を選択するための、通常の使用法:
tzsetup

ファイル /usr/share/zoneinfo/Australia/Sydney をインストールする:

tzsetup /usr/share/zoneinfo/Australia/Sydney

/usr/share/zoneinfo に位置すると仮定される、オーストラリア/シドニーのための zoneinfo ファイルをインストールします:

tzsetup Australia/Sydney

zoneinfo ファイルを再インストールした後に、 ( /var/db/zoneinfo で指定される) 最新のインストールされた zoneinfo ファイルを再インストールできます:

tzsetup -r

否認証明

各地に対して特定の国や領土と関連付けているのは、識別だけを目的としています。なんらかの領土問題に対する FreeBSD Project の支持や拒否を意図しているのではありません。

バグ

tzsetup/etc/localtime を生成または更新したときにすでに実行中であるプログラムは、更新されたタイムゾーンを反映しません。システムが最初に非 UTC ハードウェアクロックに設定されたときには、 adjkerntz(8) を実行する必要があります (通常システム起動時に実行されます)。これは、正しいタイムゾーンオフセットに関するカーネルの理解を更新する必要があるためです。
October 21, 2009 FreeBSD