SWAPON(8) | FreeBSD System Manager's Manual | SWAPON(8) |
名称
swapon, swapoff, swapctl — ページングとスワッピングのためのデバイスの指定書式
swapon | [ -F fstab] -aLq | file ... |
swapoff | [ -F fstab] -aLq | file ... |
swapctl | [ -AghklmsU][ -a file ... | -d file ...] |
解説
swapon, swapoff と swapctl ユーティリティは、システムのスワップデバイスを制御するために使用されます。ブート時、マルチユーザモードにシステムが移行するときに、 /etc/fstab の全スワップエントリが自動的に追加されます。スワップデバイスは、固定値のインタリーブを使用します。最大のデバイス数は、カーネル設定オプション NSWAPDEV で設定され、典型的には、4 です。優先度機構はありません。swapon ユーティリティは、システムに指定されたスワップデバイスを追加します。 -a オプションが使用されるなら、 /etc/fstab 中のすべてのスワップデバイスは、“noauto”または“late”オプションが設定されていないなら、追加されます。 -L オプションが指定されるなら、“late”オプションがあるスワップデバイスは、オプションがないものと同様に追加されます。 -q オプションが使用されるなら、情報メッセージは、スワップデバイスが追加されるとき、標準出力に書き込まれません。
swapoff ユーティリティは、システムから指定されたスワップデバイスを削除します。 -a オプションが使用されるなら、 /etc/fstab 中のすべてのスワップデバイスは、“noauto”または“late”オプションが設定されていないなら、削除されます。 -L オプションが指定されるなら、“late”オプションがあるスワップデバイスは、オプションがないものと同様に削除されます。 -q オプションが使用されるなら、情報メッセージは、スワップデバイスが削除されるとき、標準出力に書き込まれません。システム実行のために VM (メモリ + 残りのスワップデバイス) が不十分だと、スワップデバイスの削除に swapoff ユーティリティは、失敗して拒否することに注意してください。 swapoff ユーティリティは、スワップアウトされたページを削除対象のデバイスから移動させなければならないので、一定期間システム負荷が上昇し得ます。これは、当該デバイスにどれだけのデータがスワップされていたかに依存します。
swapon と swapoff の両方によってサポートされる他のオプションは、次の通りです:
- -F fstab
- 使用する fstab ファイルを指定します。
swapctl ユーティリティは、他の BSD に親しんだ方々のためのものであり、スワップの追加・削除・列挙に使用可能です。 swapctl では、 -a の用途は異なっており、指定したデバイスリストを追加すべきことを意味することに注意してください。 -d オプションは、指定したデバイスリストを削除すべきことを意味します。 swapctl に対する -A と -U のオプションは、 /etc/fstab 中の“noauto”オプションが設定されていないすべてのスワップデバイスに作用します。
スワップ情報は、 swapinfo(8) プログラム、 pstat -s または swapctl -l で生成可能です。 swapctl ユーティリティは、スワップの列挙用に以下のオプションを取ります:
- -h
- 人間に読み込み可能な形式で値を出力します。
- -g
- ギガバイト単位で値を出力します。
- -k
- キロバイト単位で値を出力します。
- -m
- メガバイト単位で値を出力します。
- -l
- システムスワップを構成するデバイスをリストします。
- -s
-
システムスワップのための要約の行を印刷 (表示) します。
特に上書きしないなら、 BLOCKSIZE 環境変数が、使用されます。 512 バイトブロックが、デフォルトで使用されます。
関連ファイル
- /dev/{ad,da}?s?b
- 標準のページングデバイス
- /dev/md?
- メモリディスクデバイス
- /etc/fstab
- ASCII ファイルシステム記述テーブル
診断
これらのユーティリティは、 swapon(2) に記述された理由のために失敗するかもしれません。歴史
swapon ユーティリティは、 4.0BSD で登場しました。 swapoff と swapctl ユーティリティは、 FreeBSD 5.1 で登場しました。June 21, 2013 | FreeBSD |