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SFTP-SERVER(8)
SFTP-SERVER(8) FreeBSD System Manager's Manual SFTP-SERVER(8)

名称

sftp-serverSFTP サーバサブシステム

書式

sftp-server [ -ehR][ -d start_directory][ -f log_facility][ -l log_level][ -u umask]

解説

sftp-server は、stdout に SFTP プロトコルのサーバ側に話しかけ (出力し)、 stdin からクライアントの要求を待つプログラムです。 sftp-server は、直接呼び出されることを目的としていませんが、 Subsystem オプションを使用して sshd(8) から呼び出されます。

sftp-server へのコマンド行のフラグは、 Subsystem 宣言で指定されるべきです。詳細については、 sshd_config(5) を参照してください。

有効なオプションは、次の通りです:

-d start_directory
ユーザのための代替の開始ディレクトリを指定します。パス名は、実行時に拡張される次のトークンを含みま: %% は、定数の '%' によって置き換えられ、 %h は、確証されているユーザのホームディレクトリに置き換えられ、そして %u は、そのユーザのユーザ名に置き換えられます。デフォルトは、ユーザのホームディレクトリを使用することです。このオプションは、 sshd_config(5)ChrootDirectory オプションとともに役に立ちます。
-e
sftp-server は、デバッグのためのシスログの代わりに stderr にログ記録された情報を印刷します。
-f log_facility
sftp-server からのメッセージをログ記録するときに使用される機能コードを指定します。指定可能な値は、次の通りです: DAEMON, USER, AUTH, LOCAL0, LOCAL1, LOCAL2, LOCAL3, LOCAL4, LOCAL5, LOCAL6, LOCAL7 です。デフォルトは、AUTH です。
-h
sftp-server の使用法の情報を表示します。
-l log_level
sftp-server によってログ記録されるメッセージを指定します。指定可能な値は、次の通りです: QUIET, FATAL, ERROR, INFO, VERBOSE, DEBUG, DEBUG1, DEBUG2 と DEBUG3 です。 INFO と VERBOSE は、 sftp-server がクライアントのために実行するトランザクションをログ記録します。 DEBUG と DEBUG1 は、同等です。 DEBUG2 と DEBUG3 は、それぞれ、より高いレベルのデバッグ出力を指定します。デフォルトは、ERROR です。
-R
sftp-server のこのインスタンスを読み込み専用モードにします。ファイルシステムの状態を変更する他の操作と同様に、書き込みのためのファイルをオープンする試みは、否定されます。
-u umask
ユーザのデフォルトマスクの代わりに新たに作成されたファイルとディレクトリに適用される明白な umask(2) を設定します。

ログ記録が動作するためには、 sftp-server が、 /dev/log にアクセスできなければなりません。したがって、chroot 設定での sftp-server の使用は、 syslogd(8) が chroot ディレクトリ中にログ記録のソケットを確立することを必要とします。

関連項目

sftp(1), ssh(1), sshd_config(5), sshd(8) T. Ylonen and S. Lehtinen, SSH File Transfer Protocol, draft-ietf-secsh-filexfer-02.txt, October 2001, work in progress material.

歴史

sftp-server は、 OpenBSD 2.8 ではじめて登場しました。

作者

Markus Friedl < markus@openbsd.org>
July 16, 2013 FreeBSD