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SAVECORE(8)
SAVECORE(8) FreeBSD System Manager's Manual SAVECORE(8)

名称

savecoreオペレーティングシステムのコアダンプを保存する

書式

savecore -c [ -v][ device ...]

savecore -C [ -v][ device ...]

savecore [ -fkvz][ -m maxdumps][ directory [ device ...]]

解説

savecore ユーティリティは、コアダンプを directory または directory 引数が与えられないなら、現在の作業ディレクトリ (current working directory) にコピーし、システムログにリブートメッセージとコアダンプに関する情報を書き込みます。

オプションは、次の通りです:

-C
ダンプが存在するかどうか確かめ、状態を示すために短かいメッセージを表示します。 0 の終了ステータスは、ダンプがそこにあることを示し、1 は、存在しないことを示します。このオプションは、[ -v]オプションのみと互換性があります。
-c
今後の savecore の呼び出しを無視できるように、ダンプをクリアします。
-f
たとえダンプがクリアされても、ダンプヘッダ情報が矛盾していても、強制的にダンプを取られます。
-k
ダンプを保存した後に、ダンプをクリアしません。
-m maxdumps
格納するダンプの最大数。いったん、格納されたダンプの数が maxdumps に等しくなると、カウンタは、 0 から再開します。
-v
いくつかの追加のデバッグ情報を印刷 (表示) します。さらなる詳細については、2 度指定します。
-z
コアダンプとカーネルを圧縮します ( gzip(1) 参照)。

savecore ユーティリティは、(複数の) device 引数によって指定された各デバイス、または“dump”または“swap”としてマークされた /etc/fstab の各デバイスでダンプを検索します。 savecore ユーティリティは、それが完了したかを確かめるために様々な方法でコアダンプをチェックします。これらのチェックをパスするなら、 directory/vmcore.# に、コアイメージを保存し、 directory/info.# に、コアに関する情報を保存します。 textdump(4) 機能で生成されたカーネル textdump について、出力は、 tar(5) 形式で、指定された directory/textdump.tar.# に格納されます。“#”は、ファイル directory/bounds 最初の行からの数で、 savecore が、成功して実行されるたびに増加され、ファイルに書き戻されます。

また、 savecore ユーティリティは、コピーを行なうことを試みる前に、利用可能なディスク空間をチェックします。ファイルシステムを含んでいる directory に十分なディスク空間がないなら、またはファイル directory/minfree が存在し、コピーが行なわれたの後に、ファイルシステムの (非スーパユーザのための) 空きキロバイトの数が、このファイルの最初の行の数未満であるなら、コピーは、試みられません。

savecore がカーネルとコアダンプのコピーに成功するなら、 savecore の今後の呼び出しが無視できるように、コアダンプは、クリアされます。

savecore ユーティリティは、初期設定ファイル /etc/rc ( rc(8) を参照) の終りの近くで呼び出されることを目的としています。

歴史

savecore ユーティリティは、 4.1BSD で登場しました。

カーネル textdump のサポートは、 FreeBSD 7.1 で登場しました。

バグ

minfree コードは、圧縮の効果またはスパース (sparse) ファイルを考慮していません。
December 17, 2012 FreeBSD