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NFSUSERD(8)
NFSUSERD(8) FreeBSD System Manager's Manual NFSUSERD(8)

名称

nfsuserdNFSv4 サービスのためにカーネルにユーザとグループ情報をロードする

書式

nfsuserd [ -domain domain_name][ -usertimeout minutes][ -usermax max_cache_size][ -verbose][ -force][ num_servers]

解説

nfsuserd は、NFSv4 のためにカーネルにユーザとグループ情報をロードします。クライアントまたはサーバのいずれかが正しく機能するように NFSv4 のために実行されなければなりません。

スタートアップ時に、マシン DNS ドメイン名、タイムアウト、とキャッシュサイズ制限をカーネルにロードします。次に、キャッシュサイズの制限と N 個の子供 (デフォルト 4) をフォーク (fork) するまで、グループとユーザ情報でキャッシュをプレロードし、そのサービスは、キャッシュミスのためにカーネルから要求します。マスタサーバは、スレーブを kill する唯一の目的のためにあります。 nfsuserd を停止するためには、マスタサーバに SIGUSR1 を送信します。

次のオプションが利用可能です:

-domain domain_name
このオプションによって、利用者は、マシンのホスト名の接尾辞またはその名前が完全な形でのホスト名でないなら、 getaddrinfo(3) によって報告されるような正式名のいずれかを取ることによって取得される、デフォルトの DNS ドメイン名を上書きすることができます。
-usertimeout minutes
キャッシュエントリのためのデフォルトのタイムアウトを分単位で上書きします。タイムアウトが 0 に指定されるなら、キャッシュエントリは、決してタイムアウトしません。タイムアウトが長ければ、性能が良くなりますが、置き換えられるエントリを見るためには、より長くかかります。利用者のユーザ/グループデータベース管理システムが同じ名前または ID 番号をほとんど再使用しないなら、大きなタイムアウトが推薦されます。デフォルトは、1 分です。
-usermax max_cache_size
キャッシュサイズのデフォルト上限を上書きします。キャッシュが大きければ、より多くのカーネルメモリが使用されますが、性能は、良くなります。利用者のシステムがメモリ使用を提供できるなら、グループとパスワードデータベースのエントリの数の合計にします。デフォルトは、200 のエントリです。
-verbose
設定されると、サーバは、かなりの数の情報を syslog にログ記録します。
-force
このフラグオプションは、nfsuserd が既に実行されていると思われるので、異常に消え失せ、開始を拒まれたのち、デーモンを再開するために設定されなければなりません。
num_servers
いくつのサーバを作成するか (最大 20) を指定します。 4 のデフォルトで十分のはずです。システムが長い期間実行された後に、 ps(1) が 1 つか 2 つのスレーブの実行時間がほとんどないと示すことができるように、利用者は、十分なサーバを実行するべきです。わずかしか実行しないことは、主要なパフォーマンスの影響があるのに対して、多くを実行することは、プロセステーブルエントリとスワップ領域のような、いくつかのリソースがタイアップ (動けなく) されるだけです。

歴史

nfsuserd ユーティリティは、2009 年の NFSv4 実験的サブシステムで紹介されました。

バグ

nfsuserd は、要求を解決するために getgrent(3)getpwent(3) ライブラリ呼び出しを使用し、それらの要求を扱うサーバが失敗して、ライブラリ関数が戻らないなら、ハングアップします。データベースがどのようにアクセスされているかに関する詳しい情報については、 group(5)passwd(5) を参照してください。
April 25, 2009 FreeBSD