名称

mdmfs, mount_mfs — md(4) ドライバを使用してメモリ内ファイルシステムを設定してマウントする

書式

mdmfs

[ -DLlMNPStUX][ -a maxcontig][ -b block-size][ -c blocks-per-cylinder-group][ -d max-extent-size][ -E path-mdconfig][ -e maxbpg][ -F file][ -f frag-size][ -i bytes][ -m percent-free][ -n rotational-positions][ -O optimization][ -o mount-options][ -p permissions][ -s size][ -v version][ -w user: group] md-device mount-point

解説

mdmfs ユーティリティは、推奨されない mount_mfs(8) と働きもみばえもそっくりになるように設計されています。結末は、本質的には同じですが、完全に異なった方法で達成されます。 mdmfs ユーティリティは、 mdconfig(8) を使用して md(4) ディスクを設定して、 ( -P が指定されていないなら) newfs(8) を使用して、その上に UFS ファイルシステムを置き、 mount(8) を使用して、それをマウントします。カーネルが、この GEOM クラスをサポートする限り、 geom_uzip(4) 圧縮ディスクイメージを扱うことができます。すべてのコマンドラインオプションは、望ましい効果を達成するために適切な段階で適切なプログラムに渡されます。

デフォルトで、 mdmfs は、ソフトアップデートが可能なスワップベースの ( MD_SWAP) ディスクを作成して、それを mount-point にマウントします。それは、 md-device によって指定される md(4) デバイスを使用します。それは、 md-device が (ユニット番号がない) ‘ md’であるなら、未使用のデバイスを自動的に選択する md(4) の自動ユニット機能を使用します。別の方法で下記のオプションの 1 つで指定されない場合、それは、すべてのヘルパプログラムへのデフォルトの引数を使用します。

次のオプションが利用可能です。可能であれば、オプション文字は、同じように mount_mfs(8) によって使用されたものに一致します。

-a maxcontig

循環する遅延を強制する前に置かれる連続するブロックの最大数を指定します ( -d オプションを参照)。

-b block-size

バイト単位のファイルシステムのブロックサイズ。

-c blocks-per-cylinder-group

ファイルシステムのシリンダ毎のブロックの数。

-D

自動ユニットを使用しないなら、それをアタッチする前にユニットをデタッチしようするために mdconfig(8) を実行しないでください。

-d max-extent-size

ファイルシステムは、エクステントを使用して大きなファイルを格納するために選択されます。このパラメータは、使用される最も大きいエクステントサイズを指定します。現在、ファイルシステムのブロックサイズの 16 倍のデフォルト値に制限されています。

-E path-mdconfig

mdconfig(8) ユーティリティの位置として path-mdconfig を使用します。

-e maxbpg

強制的に別のシリンダグループからブロックを割り付け始める前に、1 つのファイルがシリンダグループの中から割り付けることができるブロックの最大数を示します。

-F file

file よって裏付けられた vnode によって裏付けられた ( MD_VNODE) メモリディスクを作成します。

-f frag-size

ファイルシステムのバイト単位のフラグメント (断片) サイズ。

-i bytes

i ノードあたりのバイト数。

-l

新しいファイルシステム上でマルチラベル MAC を有効にします。

-L

ヘルパプログラムの出力を示します。デフォルトでは、それを /dev/null に送ります。

-M

スワップ裏打ちディスクの代わりに malloc(9) 裏打ちディスク ( MD_MALLOC) を作成します。

-m percent-free

スーパユーザのために予約された空間の割合。

-N

実際にヘルパプログラムを動かしません。これは、 -X と連動して最も役に立ちます。

-n rotational-positions

区別される循環の位置のデフォルト番号。

-O optimization

最適化の優先を選択します。有効な選択は、最小の空間の断片化のために最適化される、 space とブロックの割り付けに費やされる時間を最小になるように最適化される、 time です。

-o mount-options

ファイルシステムをマウントするマウントオプションを指定します。詳しい情報に関しては、 mount(8) を参照してください。

-P

既存のファイルシステムを維持し、 newfs(8) を実行しません。これは、 -F が vnode で裏付けられたディスクを作成するために指定される場合にだけ、意味があります。

-p permissions

マウントポイント mount-point のファイル (ディレクトリ) パーミッションを permissions に設定します。 permissions 引数は、 chmod(1) によって認識されたモード形式のいずれも指定できます。シンボリックなパーミッションが指定されるなら、操作文字“+”と“-”は、初期のパーミッション“a=rwx”に相対的に解釈されます。

-S

ファイルシステム上でソフトアップデートを有効にしません。

-s size

作成するディスクのサイズを指定します。 -F が指定され ない 場合にだけ、これは、意味があります。すなわち、これは、デフォルトのスワップで裏付けられた ( MD_SWAP) とオプションの ( -M) malloc(9) で裏付けられたディスク、 ( MD_MALLOC) のために動作します。

-t

newfs(8) のための TRIM 許可フラグをオンにします。 md(4) デバイスは、システムプールに解放されたメモリを返すことができる、作成されたファイルシステムで TRIM を可能にする、BIO_DELETE のコマンドをサポートします。

-U

ファイルシステム上でソフトアップデートを有効にします。これは、デフォルトであり、互換性のためだけに受け付けられます。そのような必要性が起こるなら、 -S フラグを否定するためだけに本当に役に立ちます。

-v version

ファイルシステムでの使用のための UFS バージョン番号を指定します。それには、 1 または 2 を指定できます。デフォルトは、 newfs(8) コマンドのデフォルトからを算出されます。

-w user: group

それぞれ所有者とグループを user と group に設定します。引数は、 chown(8) の指定と同じ意味となりますが、 user だけ、 group だけの指定は、サポートしていません。

-X

それを実行する前に、どのようなコマンドが実行されるか、および他のさまざまなデバッグ情報を印刷 (表示) します。

-F と -s オプションは、それぞれ -f と -s として mdconfig(8) に渡されます。 -a, -b, -c, -d, -e, -f, -i, -m と -n オプションは、同じ文字で newfs(8) に渡されます。 -O オプションは、 -o として newfs(8) に渡されます。 -o オプションは、同じ文字で mount(8) に渡されます。それらの動作に関する詳しい情報のためには、オプションが渡されたプログラムを参照してください。

使用例

/tmp に 32 メガバイトのスワップ支持ファイルシステムを作成して、マウントします:

mdmfs -s 32m md /tmp

/etc/fstab のエントリとして作成された同じファイルシステム:

md /tmp mfs rw,-s32m 2 0

/dev/md1 デバイスを使用して /tmp に 16 メガバイトの割り付け支持ファイルシステムを作成して、マウントします。その上、ソフトアップデートを使用しないで、 async にそれをマウントします:

mdmfs -M -S -o async -s 16m md1 /tmp

圧縮されたディスクイメージをベースすとする geom_uzip(4) を作成して、マウントします:

mdmfs -P -F foo.uzip -oro md.uzip /tmp/

/dev/md1 デバイスを指定して、同じイメージをマウントします:

mdmfs -P -F foo.uzip -oro md1.uzip /tmp/

vnode で裏付けされたファイルシステムを設定して、自動デバイス番号付けを使用して、最初のパーティションをマウントします:

mdmfs -P -F foo.img mds1a /tmp/

互換性

mdmfs ユーティリティは、 mount_mfs(8) と互換性があるように設計されているものの、それ自体で役に立ちます。 mount_mfs(8) にはいくつかの愚かなデフォルトがあったので、“互換性”モードは、バグからバグ (bug-to-bug) への互換性が望まれている場合に提供されます。

互換性は、 ( getprogname(3) によって返される) 名前 mount_mfs または mfs で mdmfs を開始することによって有効にされます。このモードでは、 mount_mfs(8) によって完了するように、次の振る舞いが繰り返えされます:

• mount-point のファイルモードは、まるでコマンドラインで -p 1777 が与えられたかのようにデフォルトで 01777 に設定されます。

関連項目

md(4), fstab(5), mdconfig(8), mount(8), newfs(8)

作者

Dima Dorfman