EN JA
MKNOD(8)
MKNOD(8) FreeBSD System Manager's Manual MKNOD(8)

名称

mknod特殊ファイルを作成する

書式

mknod name

mknod name [ b | c] major minor [ owner: group]

解説

mknod ユーティリティは、最新の FreeBSD システムでは価値が低下しています。

mknod ユーティリティは、デバイス特殊ファイルを作成します。手動でノードを作成するには、引数は、次の通りです:

name
デバイスファイル名です。例えば、SCSI ディスクに対しては、 /dev/da0 または疑似端末に対しては、 /dev/pts/0 です。
b | c
デバイスのタイプを指定します。ブロック型のデバイスは、 b を指定します。テープやディスク等がこれに該当しますが、ブロック型特殊デバイス (cooked) とキャラクタ型特殊デバイス (raw) の両方の特殊ファイルが必要です。キャラクタ型のデバイスは、 c を指定します。端末や疑似デバイス等がこれに該当します。
major
メジャーデバイス番号を指定します。メジャーデバイス番号は、どのデバイスドライバエントリを使用すべきをカーネルに示します。
minor
マイナデバイス番号を指定します。マイナデバイス番号は、デバイスのどのサブユニットが特殊ファイルに対応するのかをカーネルに示します。例えば、サブユニットはファイルシステムのパーティションだったり端末ラインだったりします。
owner: group
owner group オペランドの組はオプションですが、どちらかが指定された場合には両方の指定が必要です。 owner は数値のユーザ ID でもユーザ名でも良いです。そのユーザ名が数値のユーザ ID にもある場合には、オペランドはユーザ名として使用されます。 group は数値のグループ ID でもグループ名でも良いです。ユーザ名と同様、そのグループ名が数値のグループ ID にもある場合には、オペランドはグループ名として使用されます。

メジャーデバイス番号およびマイナデバイス番号とも strtoul(3) が受け付ける任意の形式で指定可能です。‘ 0x’で始めることにより 16 進数と、‘ 0’で始めることにより 8 進数であると解釈させる事が出来ます。

引数としてファイル名だけがある呼び出しによって devfs(5) マウントポイント下で削除されたデバイスノードを再作成するために mknod ユーティリティを使用することができます。例:

mknod /dev/cd0

ここで /dev/cd0 は削除されたデバイスノードの名前です。

互換性

chown(8) のような機能は FreeBSD 固有です。

FreeBSD 4.0 では、ブロックデバイスの価値が下がり、キャラクタデバイスが使われるようになりました。 FreeBSD 5.0 では、デバイスノードはデバイスファイルシステム devfs(5) で管理されるので、 mknod ユーティリティは不必要になりました。 FreeBSD 6.0 現在で、デバイスノードは通常のファイルシステムに生成されますが、そのようなノードはデバイスのアクセスに使用することはできません。

歴史

mknod ユーティリティは、 Version 6 AT&T UNIX で登場しました。
January 31, 2010 FreeBSD