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MDCONFIG(8)
MDCONFIG(8) FreeBSD System Manager's Manual MDCONFIG(8)

名称

mdconfigメモリディスクを設定して有効にする

書式

mdconfig -a -t type [ -n][ -o [ no] option] ... [ -f file][ -s size][ -S sectorsize][ -u unit][ -x sectors/track][ -y heads/cylinder]

mdconfig -d -u unit [ -o [ no] force]

mdconfig -r -u unit -s size [ -o [ no] force]

mdconfig -l [ -n][ -v][ -f file][ -u unit]

mdconfig file

解説

mdconfig ユーティリティは、 md(4) デバイスを設定して有効にします。

オプションは、次の実行される行動を示します:

-a
メモリディスクをアタッチします。これは、与えられたパラメータでメモリディスクを設定し、それをシステムにアタッチします。
-d
システムからメモリディスクをデタッチし、すべてのリソースを解放します。
-r
メモリディスクのサイズを変更します。
-t type
メモリディスクのタイプを選択します。
malloc
このタイプのメモリディスクの記憶域は、 malloc(9) によって割り付けられます。これは、カーネルの malloc バケット (bucket) 制限のサイズに制限します。 -o reserve オプションが設定されていないなら、大きな malloc に裏内打ちされたメモリディスクを作成し、書き込むことは、簡単にシステムをパニックさせます。
vnode
-f file で指定されたファイルは、メモリディスクのための外部記憶装置になります。
swap
このタイプのメモリディスクのための記憶域は、バッファメモリから割り付けられます。システムが厳しいメモリ状況であるとき、ページは、スワップに押し出され、そうでなければ、それらは、動作しているメモリに滞在します。一般的に、 swap 裏内を使用することは、 malloc 裏内を使用する代わりに望ましいことです。
-f file
vnode タイプのメモリディスクのために使用するファイル名。 -a-t vnode オプションは、指定されていないなら、意味が含まれます。
-l
設定されたデバイスをリストします。 -u が与えられるなら、特定のデバイスに関する詳細を表示します。 -f file で与えられるなら、 file が外部記憶装置として使用される md(4) デバイス名を表示します。 -u-f オプションが両方が指定されるなら、2 つの条件と一致するデバイスを表示します。 -v オプションが指定されるなら、すべての詳細を表示します。
-n
md(4) デバイス名を印刷 (表示) するとき、 md(4) の接頭辞を付けずにユニット番号だけを印刷 (表示) します。
-s size
メモリディスクのサイズ。 size は、それぞれ、バイト、キロバイト、メガバイト、ギガバイトとテラバイトを意味する、 b, k, m, g または t の接尾辞がなければ、512 バイトセクタの数です。 -a-t swap オプションは、指定されていないなら、意味が含まれます。
-S sectorsize
メモリディククのための使用されるバイト単位のセクタサイズです。
-x sectors/track
下記の -y オプションの説明を参照してください。
-y heads/cylinder
malloc または vnode の裏打ちされたデバイスに対して、合成ジオメトリを指定するために -x-y オプションを使用することができます。これは、他のデバイスに後でダウンロードするためのブート可能なイメージを構築するのに役に立ちます。
-o [ no] option
オプションを設定するか、またはリセットします。
[ no] async
次は、 vnode に裏打ちされたデバイスのためです: 増加した性能のために IO_SYNC を回避しますが、すべてのカーネルをデッドロックする危険があります。
[ no] reserve
必要なときでなく、最初から必要とされるすべての記憶域を割り付けてリザーブします。
[ no] cluster
このディスクのクラスタリングを有効にします。
[ no] compress
メモリの使用量を少なくするために圧縮機能を有効/無効にします。
[ no] force
ユーザがシステムに悪影響を及ぼす何かを行うことを避けるために特別な健全性のチェックを無効/有効にします。
[ no] readonly
読み込み専用モードを有効/無効にします。
-u unit
自動割り付けの代わりに md(4) デバイズのための特有のユニット番号を要求します。

最後の形式 mdconfig file は、 mdconfig -a -t vnode -f file の略語として便利なように提供されます。

使用例

malloc(9) で裏打ちされた 4 メガバイトのメモリディスクを作成します。割り付けられたユニットの名前は、“ md3”のように標準出力に印刷されます:

mdconfig -a -t malloc -s 4m

裏打ちされた記憶域として /tmp/boot.flp/dev/md4 と名前が付けられたディスクを作成します:

mdconfig -a -t vnode -f /tmp/boot.flp -u 4

/dev/md4 によって使用されるすべてのリソースをデタッチして解放します:

mdconfig -d -u 4

128MByte のスワップに裏打ちディスクを作成し、そのディスクで ffs(7) ファイルシステムを初期化し、 /tmp で、それをマウントします:

mdconfig -a -t swap -s 128M -u 10 
newfs -U /dev/md10 
mount /dev/md10 /tmp 
chmod 1777 /tmp

5MB のファイルに裏打ちされたディスクを作成し、 ( -a-t vnode の意味を含みます):

dd if=/dev/zero of=somebackingfile bs=1k count=5k 
mdconfig -f somebackingfile -u 0 
bsdlabel -w md0 auto 
newfs md0c 
mount /dev/md0c /mnt

ISO 9660 CD イメージファイルの md(4) デバイスを作成し、 ( -a-t vnode の意味を含みます)、最初に利用可能な md(4) デバイスを使用して、次に新しいメモリディスクをマウントします:

mount -t cd9660 /dev/`mdconfig -f cdimage.iso` /mnt 

生のヘッダ情報の 512K から始まるハードディスクイメージからファイルに裏打ちされたデバイスを作成します。 gnop(8) は、 md1.nop をイメージ中のファイルシステムの開始部分にポジショニングして、ヘッダ情報をスキップするために使用されます。

mdconfig -f diskimage.img -u 1 
gnop create -o 512K md1 
mount /dev/md1.nop /mnt

歴史

mdconfig ユーティリティは、 vn(4)vnconfig(8) の組み合わせために、よりクリーンな置き換えとして、 FreeBSD 5.0 ではじめて登場しました。

作者

mdconfig ユーティリティは、 Poul-Henning Kamp <phk@FreeBSD.org>によって書かれました。
June 20, 2013 FreeBSD