KGMON(8) | FreeBSD System Manager's Manual | KGMON(8) |
名称
kgmon — オペレーティングシステムのプロファイルバッファのダンプを生成する書式
kgmon | [ -Bbhpr][ -M core][ -N system] |
解説
kgmon ユーティリティは、オペレーティングシステムのプロファイリングを行うときに使うツールです。引数を指定しないときは、 kgmon はオペレーティングシステムのプロファイリングの状態、つまり、実行中か停止中か未設定か ( config(8) を参照)を示します。 -p が指定されると、 kgmon はオペレーティングシステムからプロファイルデータを取り出し、後で gprof(1) で分析できるようにファイル gmon.out を作ります。オプションは以下の通りです:
- -B
- 高精度のプロファイルデータの収集を再開します。
- -b
- 低精度のプロファイルデータの収集を再開します。
- -h
- プロファイルデータの収集を停止します。
- -p
- プロファイルバッファの内容をファイル gmon.out にダンプします。
- -r
- プロファイルバッファのすべての内容をリセットします。このとき -p が指定されていると、バッファの内容をリセットする前に gmon.out に出力します。
- -M
- 名前のリストに関連する値を取り出す際、デフォルトの /dev/kmem のかわりに指定した core を使います。
- -N
- 名前のリストを取り出す際に、デフォルトの /boot/kernel/kernel のかわりに指定した system を使います。
-B, -b, -h のいずれも指定されなければ、プロファイル収集の状態は変化しません。たとえば、プロファイルデータの収集中に -p が指定されると、プロファイリングは一時的に中断され、オペレーティングシステムのプロファイルバッファがダンプされ、すぐにプロファイリングが再開されます。
プロファイルデータの精度を変更するとき、プロファイルバッファをリセットするべきです。
関連ファイル
- /boot/kernel/kernel
- デフォルトのカーネルファイル名
- /dev/kmem
- デフォルトのメモリファイル
診断
/dev/kmem にリードパーミッションしか持たないユーザは、プロファイル収集の状態を変更することができません。 gmon.out ファイルを得ることはできますが、プロファイリング実行中には、データに矛盾がでる可能性があるという警告が表示されます。歴史
kgmon ユーティリティは、 4.2BSD で登場しました。June 6, 1993 | FreeBSD |