名称

iscsid — iSCSI 開始プログラムデーモン

書式

iscsid

[ -P pidfile][ -d][ -l loglevel][ -m maxproc][ -t seconds]

解説

iscsid デーモンは、SendTargets 発見を実行するのと同様に iSCSI 接続のログインフェーズを実行する責任があります。

スタートアップ時に、 iscsid デーモンは、iSCSI 開始プログラムのデバイスファイルをオープンし、カーネル要求に対してウェートし (待ち) ます。それは、何も設定ファイルを使用しません。それを必要とするすべての情報は、カーネルから取得します。

iscsid デーモンが実行されていないとき、既に確立している iSCSI 接続は、動作し続けます。しかしながら、新しい接続の確立、または接続エラーの場合に既存のものを復旧することは、可能ではありません。

次のオプションが利用可能です:

-P pidfile

メインのプロセス PID が格納されるとき、ファイルの代わりの位置を指定します。デフォルトの位置は、 /var/run/iscsid.pid です。

-d

デバッグモード。サーバは、冗長なデバッグの出力を標準エラーに送り、それ自体をバックグラウンドにしません。また、サーバは、フォーク (fork) せず、1 つの接続を処理した後に終了します。このオプションは、単に開始プログラムのデバッグを対照としています。

-l loglevel

デバッグレベルを指定します。デフォルトは、0 です。

-m maxproc

接続を扱う子プロセスを同時に実行するために制限を指定します。デフォルトは、30 です。それを 0 に設定することは、制限を無効にします。

-t seconds

接続が、強制的に終了された後、ログインセッションのためにタイムアウトを指定します。デフォルトは、60 です。それを 0 に設定することは、タイムアウトを無効にします。

関連ファイル

/dev/iscsi

iSCSI 開始プログラムデバイスファイル。

/var/run/iscsid.pid

iscsid PID ファイルのデフォルト位置。

終了ステータス

iscsid ユーティリティは、成功すれば、0 で終了し、エラーが生じるなら、>0 で終了します。

関連項目

iscsictl(8)

歴史

iscsid コマンドは、 FreeBSD 10.0 で登場しました。

作者

iscsid は、FreeBSD 財団の資金提供の下で Edward Tomasz Napierala <trasz@FreeBSD.org>によって開発されました。