ISCSICTL(8) |
FreeBSD System Manager's Manual |
ISCSICTL(8) |
名称
iscsictl —
iSCSI 開始プログラム管理ユーティリティ
書式
iscsictl |
-A -p portal -t target [ -u user -s secret] |
iscsictl |
-A -d discovery-host [ -u user -s secret] |
iscsictl |
-A -a [ -c path] |
iscsictl |
-A -n nickname [ -c path] |
iscsictl |
-R [ -p portal][ -t target] |
iscsictl |
-R -n nickname [ -c path] |
解説
iscsictl ユーティリティは、iSCSI 開始プログラムを設定するために使用されます。
次のオプションが利用可能です:
-
-A
-
セッションを追加します。
-
-R
-
セッションを削除します
-
-L
-
セッションをリストします。
-
-a
-
追加するとき、設定ファイルで定義されたすべてのセッションを追加します。削除するとき、現在確立しているセッションをすべて削除します。
-
-c
-
設定ファイルへのパス。デフォルトは、
/etc/iscsi.conf です。
-
-d
-
SendTargets 発見のために使用されるターゲットホスト名またはアドレス。使用されたとき、それは、一時的発見セッションを追加します。発見が終わった後に、セッションは、それぞれ発見されたターゲットに追加され、一時的に発見されたセッションは、削除されます。
-
-n
-
設定ファイルに定義されたセッションの "ニックネーム"。
-
-p
-
ターゲットポータル - 静的に定義されたターゲットのためのホスト名またはアドレス。
-
-t
-
ターゲット名。
-
-v
-
冗長モード。
ターゲットへの接続がバックグラウンドで実行されるので、0 でない終了ステータスは、セッションが成功して確立されたことを意味しません。接続状態をチェックするために iscsictl -L を使用します。開始プログラムは、セッションが接続されるか切られるとき、 devd(8) に通知します。
ターゲットに接続することができる iSCSI 開始プログラムのために、 iscsid(8) デーモンが実行されていなければならないことに注意してください。
また、 FreeBSD は、現在、2 つの異なる開始プログラムをサポートしていることに注意してください: 古いもの、その制御ユーティリティ iscontrol(8) がある iscsi_initiator(4) と新しいもの iscsictl と iscsid(8) がある iscsi(4)。 2 つに共通にあるただ 1 つのものは、設定ファイル iscsi.conf(5) です。
関連ファイル
-
/etc/iscsi.conf
-
iSCSI 開始プログラムの設定ファイル。
終了ステータス
iscsictl ユーティリティは、成功すれば、0 で終了し、エラーが生じるなら、>0 で終了します。
使用例
192.168.1.1 でサービスされている、ターゲット qn.2012-06.com.example:target0 にアタッチします:
iscsictl -A -t qn.2012-06.com.example:target0 -p 192.168.1.1
すべての iSCSI セッションの接続を切ります。
iscsictl -Ra
歴史
iscsictl コマンドは、
FreeBSD 10.0 で登場しました。
作者
iscsictl は、FreeBSD 財団の資金提供の下で
Edward Tomasz Napierala <trasz@FreeBSD.org>によって開発されました。